寺本貴啓のブログ

小学校理科の実験で、1人1つ道具があった方がベストなのでしょうか。

涼しくなって、キンモクセイの花が咲きます。「キンモクセイの香り=トイレの芳香剤」と感じてしまうのが残念なのですが、とても良い香りがするのはいいですよね。個人的には、ロウバイの香りが好きですね。 さて、今回も質問が来ているようです。

寺本 先生
寺本 先生

「寺本先生がお答えします!」のコーナーでは、実際に受けた質問をもとにお答えしています。ご質問は、ページ下の「質問受付フォーム」にて常時承っています。


りか子 先生
りか子 先生

小学校理科の実験で、1人1つ道具があった方がベストなのでしょうか。

 必ずしも1人1つ道具があった方が良いというわけではありません。道具や目的によります。

寺本 先生
寺本 先生

1.1人1つ道具があると意味があるは、「道具の使い方を学ぶ場合」「全員が同じ環境で学習に取り組ませたい場合」

 例えば、顕微鏡の使い方や気体検知管の使い方など、「使ってみないと操作方法を習得できない」場合は、必ず道具を操作した方がいいです。また、虫眼鏡みたいに、全員にもたせ、主体的に観察に取り組むようにするためには1人1つ環境を揃えることがあってもいいと思います。

2.単に「班での観察・実験で暇な子どもが出るから何か触らせたい」というのはナンセンス「道具を使う目的」を考える

 例えば、班で日なたと日陰の地面の温度の違いを調べる際に、1人1つ温度計が必要かと言えば、そうではありません。目的はあくまでも「班で温度の違いを調べる」ことであり、「温度計を触らせる」ことではないのです。もし、温度計の見方を練習するならば、調べに行く前に事前に交互に使って全員が温度を見ることができるようにします。そのため、「班での観察・実験で暇な子どもが出るから何か触らせたい」というのはナンセンスなのです。

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