◆2019-04-01 – 2023-03-31 基盤研究(A)
(19H00624)小学校におけるCBTを活用したテストモデルの開発と能力測定の有効性に関する研究
43,030千円 (直接経費 : 33,100千円、間接経費 : 9,930千円)
2019年度 : 15,860千円 (直接経費 : 12,200千円、間接経費 : 3,660千円)
CBTとはComputer Based Testingの略で、パソコンやタブレットなどのコンピュータを
使用してテストを実施するものである。企業や民間の教育関連の企業では既にCBTが活用
されており、近年学校のICT化も進んでいる中、中学校の全国調査ではCBTの実施が始まっ
た。小学校におけるCBT活用は、学力調査では限定的で、CBT活用ならではの測定方法(問
題形式・解答形式)の開発や、測定できる能力がこれまでのペーパー型テストとどのよう
に異なるかの検討は全く行われていないのが現状である。そこで本研究の目的を、「小学
校の主要教科において、Computer Based Testing(CBT)によって測定できる能力を顕在
化させ、テスト問題モデルの開発し、実際に開発した問題を使用して測定することを通し
て、CBTによる能力測定の有効性の検証すること」とし、①これまでのペーパー型テスト
とCBT型のテストの違いやそれぞれの特徴、②CBT型テストならではの特徴を活かし
た調査方法、③CBT型のテスト問題によってどのような能力が、どの程度測定が可能な
のかについて、作問、実施、分析を通して明らかにする。
◆2016-04-01 – 2019-03-31 基盤研究(B)
(16H03802)協働によるDeep Learningを促進する指導デザインの開発と検証
17,680千円 (直接経費 : 13,600千円、間接経費 : 4,080千円)
2018年度 : 3,380千円 (直接経費 : 2,600千円、間接経費 : 780千円)
2017年度 : 5,980千円 (直接経費 : 4,600千円、間接経費 : 1,380千円)
2016年度 : 5,590千円 (直接経費 : 4,300千円、間接経費 : 1,290千円)
本研究は,4か年を計画し,【1年目】は現在既に研究を進めている協働に関する調査をさらに
検証するため,協働によるDeep Learning が成立する要素の検討,ビジネス顕微鏡による集団の
動き方,デジタルペンとタブレットを活用した協働によるDeep Learning を念頭に置いた指導方
法の開発のため,指導案の検討,ICT 機器活用の先進校の分析,テスト作成を行う。【2年目】は,
1年目での調査結果を踏まえた学習効果測定のためのプレ・ポストテストの改善,合意形成能力
や批判的思考力などの要素を測定する質問紙の改善を行い,量的,質的に調査・分析を行う。【3
年目】は,2年目の課題を踏まえ,より実践的かつ汎用性のある指導方法を検討し,改善,再調
査する。【4年目】は,それまでの研究成果をまとめ,発表することに重点を置き,課題のある部
分に関しては引き続き調査する。なお本研究の計画を変更せざるを得ない状況が生じた場合,早
急に研究メンバーを招集し,変更を最小限にくい止めるための対応を検討する。
◆2011-04-01 – 2015-03-31 基盤研究(B)
(23330266)初等理科教育におけるデジタルペンを導入した言語力育成システムの開発
11,440千円 (直接経費 : 8,800千円、間接経費 : 2,640千円)
2014年度 : 1,430千円 (直接経費 : 1,100千円、間接経費 : 330千円)
2013年度 : 1,690千円 (直接経費 : 1,300千円、間接経費 : 390千円)
2012年度 : 2,340千円 (直接経費 : 1,800千円、間接経費 : 540千円)
2011年度 : 5,980千円 (直接経費 : 4,600千円、間接経費 : 1,380千円)
本研究の目的は,小学校理科教育において,アノト式デジタルペンによる電子記録システムを活用した言語力育成システムを開発することである。
本研究の成果として、①言語力育成システムとして、ダイナミックアセスメントを活用したデジタルペンシステムの活用の学習効果が明らかになったこと、②ダイナミックアセスメントによりメタ認知を活性化することで学習効果の向上が期待できる、③電子記録システムのあり方として、「提示機能」による情報共有、「再生機能」による時間にとらわれない再確認・思考過程の確認、「協同記録機能」による創造、においては本システムの効果が期待できる。