第4学年の新内容として、土の粒の大きさの違いによって水のしみこみ方がどの程度違うか調べる実験があります。
大きなつぶの方がしみこみが早いことがわかります。
実際の学校で調べる際は、
1.運動場で水たまりがある場所とない場所を確認する。水たまりがあるところとないところも確認。水たまりがあるところの共通性も確認。
2.翌日、水たまりがなくなっていることを確認し、水がどこに行ったか問う。そして、「流れた」「蒸発した」「しみこんだ」問う答えを導く。「流れた」から運動場の高さに着目し、「蒸発した」については、既習ならばそうだねと流す。そして「しみこんだ」ことに関しては、水たまりがあるところとないところの確認、水たまりがあるところの共通性も確認したことから、水たまりがあるないの違いは、土が関係する(大きさ、しみこみやすさがちがうなど)を導き、「土の粒の大きさ」に着目させる。
3.大きさの違う土の粒を用意し、下のように流れ出る水の時間をはかる。
ここでの留意点としては、
・何を比べるかについて、運動場の水たまりがなくなる理由について話しているので、カップの下から1滴目が出る時間ではなく、「土表面から水がなくなる時間」の方が実態に合っている。
・土にしみこむということは、「上から下に移動する」という意味と「土に水が含む」という2つの意味があり、これらを混同しないこと。例えば、下のように実験をする際に、カップから流れ出る水の量が土によって異なるため、そちらに着目してしまう場合がある。
・学校実際の土を使うと、様々な大きさの土、砂、粘土等が混じっているため場所による土によって差が出にくい。そのため、学校実際の土を使う場合は事前に確認すること。推奨するのは、「土の粒の大きさ」に着目させた後、モデルとして行うことで、こちらの方が確実に結果が出る。
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