私は仕事柄、“学校として” 理科の研究をやっている学校に伺うことが多いのですが、どこの自治体(市区町村レベル)も“学校として”理科の研究をやっているところは、ほんの数校…。地域によっては “ない” と言っていいくらい少ないと感じます。各校は、研究指定校になったことや、校長先生が理科の得意な先生であること、伝統として研究を続けていることなどから取り組んでおられますが、理科は「主要教科」と呼ばれているにも関わらず、本当に少数です。以前は “科学立国” と呼ばれた日本ですが、理科教育という観点からは、結構厳しい状況と考えています。そのような中、“学校として” の研究とまでは言いませんが、少なくとも “校内研修として” くらいは充実させたいものです。今回は、理科専科が進んでいる中で、校内研修をどのようにしていくかについて考えていきましょう。