寺本貴啓のブログ

小学校理科:校内研は、指導案作成時にこそ外部講師を

一般的には、授業をみて講演で話をするだけが多いのですが、授業を作ってしまってから、「あれがダメ」「これがダメ」とか言っても、遅いのではないか?その後修正する時間もないし、考え直す時間もない。本来なら、発表当日よりも準備の方に研修をしっかりした方が良いのではないか。

例えば、指導案作成の留意点を説明してから、具体的にどこを本時にするかから決めるところから始めるのは良かった。具体的な良い点として以下。

1.理科の経験に関わらず対応できる

校内研修は、学校の全ての先生が関わるため、必ずしも理科をよくされている人とは限らない。そのため、指導案を作るとき、そもそもどこの場面を研究授業にすることが良いのか考えることで、より良い場所を選択することができる。どのように授業の場所を選ぶかも不安なのに、どういう視点で本時を決めれば良いかわかれば安心。ただ、単元計画くらいは決めて単元の流れがわかる資料を用意しておかないと研修時間内には終わりません。

2.先生方の経験を活かして検討するのは、本時の授業展開

これまでは、「授業展開を考えたけど、そもそもこれで大丈夫なのか?」と、不安なまま、本時の研究授業に臨んでいることが多いのではないでしょうか。しかし、指導案作成時に指導を受け、研究の視点を明確にして、その時に本時の場所を決め、何が研究の目当てかもはっきりさせると、あとは自分たちの経験から本時の授業を検討できる。退院の先生方は本時の授業展開に力を入れたい。

3.聴いているだけより、聞いた話をすぐに実際の指導案に反映できるので、自分ごととして取り組みやすい。

先ほども述べたように、講演で聴いたところで、その後どれだけのことを覚えているでしょうか?すぐに活かさないと忘れてしまいます。校内研修であれば、校内で講演をするよりも、もっとワーキングをして考え、その考えをその後実際に使えるような形にした方が、より合理的である。例えば、自分が授業をする前に外部講師の指導を受け、アドバイスを活かして本時に臨む。そうすることで、自分事として取り組むし、より定着しやすい。

4.「講演」はどのような時に適しているのか?

講演は講演でその良さはあります。

一点目は、公開研など校外の方もいらっしゃる、ドロドロした実務的な研修ができない時。
二点目は、最新情報をまとめて聞きたい時。
三点目は、研修時間が限られている時。

結構研修の時間は忙しくて取れないのですよね。

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