寺本貴啓のブログ

「主体的な学び」は“ダメ事例”から考えるとわかりやすい

 「主体的・対話的で深い学び」は「教師の授業改善の視点」として文科省から発信されました。しかしながら、様々な解釈が出てきており、「何が正しいのかわからない」「コレまでと何がちがうのか」といった声が出ていることも事実です。 今回は、「主体的・対話的で深い学び」の「主体的な学び」に焦点を当て考えてみましょう。

本サイトのブログ「小学校・中学校・高等学校における「主体的・対話的で深い学び」の考え方」で「主体的な学び」を以下のように述べました。

「主体的な学び」が成立する四つの要素 
 主体的な学びには「自分自身で判断し行動できる」ことが重要である。自分自身で行動するためには、まずは自分自身が「問題意識」をもっていることが必要である。自分自身の問題意識をもってはじめて、追究する課題が明確(課題発見)になるといえ、すべてのスタートとなるといえる。しかし、問題意識をもっているだけではその先の解決にはつながらない。なぜならば、自分自身で判断し行動する際に必要な「知識・技能」や、ものの解釈や認識のしかたである「とらえ方」や、考える方法や状況に対する反応のしかたである「考え方」も必要だからである。  
このように、自分自身で判断し問題を解決するにあたって「問題意識」「知識・技能」「とらえ方・考え方」が必要であり、この三つの要素で解決に向けて行動することは可能となる。しかしながら、時には自分自身の考え方や行動が間違っている場合もある。その場合、自分自身で「自分の考え方や行動が間違っていないか」「間違っていた場合、どのように改善するか」という、自分の判断や行動が正しいかどうかを考えたり、方針転換をしたりする必要が出てくる。そのためこの三つの要素に加え、自分自身の考えや行動を見直したり、その後の計画を立てたりする「メタ認知」の要素が必要になる。したがって、「主体的な学び」が成立する条件として、「問題意識」「知識・技能」「とらえ方・考え方」「メタ認知」の四つの要素が一部に偏ることなくバランス良く必要である。

「主体的な学び」のダメ事例

ここで、「主体的な学び」のダメ事例を一部紹介します。この事例は、 “ダメ事例”から授業が変わる!小学校のアクティブ・ラーニング入門(文溪堂)より 紹介しています。

1.「活動や方法」の導入が 目的になっている授業をする

 この”ダメ事例”は、「どのような活動を入れるか」が先に来ており、子供に「何をどこまで考えさせるのか」という子供の問題や見通しの明確化が不十分であることに問題があります。 そこで、「何をどこまで考えさせるのか」という子供の問題や見通しを明確にする 必要があります。

2.子供にとって必要感のない教師主導の 学習法や思考方法を導入する

 この”ダメ事例”は子供自身が話し合いや学習方法を使う目的や必要性を感じていないことに 問題があります。 そこで子供の必要感から学習法や思考方法を取り入れる 必要があります。

“ダメ事例”から授業が変わる!小学校のアクティブ・ラーニング入門―資質・能力が育つ“主体的・対話的な深い学び” (BOOKS教育の泉)
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